マインドフルネスで歴史を受容

2025年6月7日 2025年6月7日リン北沢美雪

リン北沢美雪

海外に住んでいると、
「日本」とか「日本の歴史」の話が出てくると、
自分が日本代表で責任を背負っているような錯覚に陥ることがあります。
もちろん勝手に自分がそう感じていることが多く、
責められたり、言葉の攻撃を受けたことはほとんどありません。
子どもの頃のトラウマは以前のブログ「わたしのアナザースカイ」
で紹介させていただきました。
住んでいる国によって、特に歴史上の事実は関係性が違うので、
香港ではあの時とはまた違った感情があります。

先日仲の良い香港人の友人が、
ある会員制クラブでプレゼンをするので招待してくれました。
彼女の属しているグループは「香港の歴史クラブ」。
メンバーの国籍はイギリス人と香港人がメインです。
一生懸命プレゼンの準備をしていたので、参加したいと思いました。

香港は第二次世界大戦中、日本軍に3年８ヶ月間占領されていました。
現在でも香港各地で山歩きをしていると、当時の爪痕がくっきりと残っています。
それを見ると、表現できないどんよりした気分に瞬間的になっていました。

プレゼンの内容は通貨の歴史だったり、道路の歴史だったり、
直接戦争に関わることはありませんが、その時代背景には触れます。
あ、なんかあのいやあな気持ちが襲ってきそう、、、と思った瞬間、
マインドフルネス呼吸をゆっくりとしてみて、
その避けたいと思っていたどよんとした感情を
そのままゆっくりと受け容れてみることにしました。

今のわたし、こんな風に感じてるんだよね、
と、ちょっと客観的に頭の中でナレーションしてみたりして。
すると少ーしずつ気持ちが軽くなっていって、
縛られていたものが解きほぐれた感覚がありました。

自分の中にあるネガティブな感情を
嫌だ嫌だと逃げずにあるがままを受容したら、
やがてぐちゃぐちゃが解きほぐれて、
息苦しい不快な感情が少しずつ薄れていくのだと感じました。

このセルフケアが自分に効くということがわかり、
今後もプレゼンには参加して歴史を学びたいと思っています。

投稿者プロフィール

リン北沢美雪くれたけ心理相談室（香港支部）心理カウンセラー

香港在住の心理カウンセラーです。
香港では対面の、
その他の地域ではオンラインのカウンセリングをしています。
あなたが幸せでありますように。

Online&In-Person counseling available in English and Japanese.
May you be happy:)